【安全の輪】日本赤十字社様を訪問して

2018.12.25

日本赤十字社さまにうかがい安全管理に大切なことを教わりました。
ドーナツのあなを見たことはありますか?こう聞かれると少し困るのですが、あなのあいたドーナツなら見たことがあります。ただ、ドーナツを食べ終えてお皿を見てもドーナツのあなが残っていたことはありません。

「安全」について考えるとき「ドーナツのあな」を思い出します。危険が目の前に無いとき、安全は意識しづらいのかもしれません。
ですがドーナツと違い、危険のリスクは目に見えなくてもひそんでいます。ダンロップスポーツクラブでは会員様に安心して施設を利用していただけるよう、様々な安全対策を行っています。AED*の設置、施設の点検や監視、一次救命処置の研修など多岐に渡ります。社外の講習に参加してスキルを磨いたり、知識を更新したりもします。

*AEDは心室細動になった心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。

日本赤十字社本社さま外観
日本赤十字社の講習は救急法の基礎講習をはじめ、水上安全法や幼児安全法など様々な種類があります。フィットネスクラブのスタッフにとって非常に役立つ内容ですので、何名ものスタッフが受講しています。
講習受講者から見ると日本赤十字社様(以下、「赤十字」)は講習主催者ですが、「赤十字といえば献血」もしくは「災害現場で活動している」といったイメージを持っている方も多いかと思います。いろいろな場面で赤十字に出会い、その存在感を感じます。
その安全のエキスパートである日本赤十字社様にうかがい、安全管理について教わってきました。

日本赤十字社の仙波さん、大西さん、渡部さん
まず、今回お話をおうかがいした、仙波さん(写真右)、大西さん(写真左)、渡部さん(写真中央)をご紹介いたします。
仙波さんは、学生の時に海外ボランティアに参加されそこで赤十字と出会ったそうです。献血もされていたそうなので、実はそこでも出会っていたそうです。「利害無しで困った人に」という理念に共感して赤十字に入社、様々な部署や地域でお仕事をされ、新潟県中越地震の際には現地に赴いて活動をされたそうです。
大西さんは、看護師を目指して赤十字の看護師専門学校に入学、そして赤十字病院に就職され、現在は講習の仕事などもされているそうです。
渡部さんは、通っていた小学校が青少年赤十字の加盟校だったため子供のころから事業についてはご存知で、「世界中にネットワークがあり、かつ地域に根差している」赤十字に魅力を感じて入社したとのことです。
略歴をうかがっただけでも赤十字の広い事業内容が垣間見れます。御三方に質問いたしました。
日本赤十字社の公式マスコットキャラクター「ハートラちゃん」

-最近、AEDが驚くほどのスピードで普及してきたと感じているのですが…
仙波さん:以前は医師や救急救命士しか扱えなかったのですが、2004年から一般市民も扱えるようになり、公共施設や大型商業施設、スポーツ施設などで普及が進みました。

-はじめて訪れる町でも見つけられますので、これだけ普及すれば安心ですね。
仙波さん:確かに台数は増えたのですが、実際に使うべきシーンで使用されていないというのが課題です。
大西さん:子供を対象とした教育も必要だと考えています。小学校の低学年の子に胸骨圧迫(心臓マッサージ)は難しいですがAEDを持ってくることはできます。AEDの場所を教えて、緊急時には役割を担えるようにしておくことも大切です。

-講習会以外にも講師の方の派遣や広報活動も行っているそうですが…
仙波さん:講師の派遣では企業や学校などにお伺いしています。学校の先生はもちろん、PTAの方や生徒さんを対象にした講習もありました。
渡部さん:広報活動としては、赤十字NEWSの発行や、YouTubeで動画の配信も行っております。

-記憶に残っているエピソードはございますか。
大西さん:マンションの自治会主催の講習では、住人の方同士が知り合う場にもなりました。安全管理にはコミュニティも大切だと考えています。「互助」の母体として、地域の強さは重要ですので講習がそのきっかけづくりにもなったのは良かったです。

確かに「いざという時」の備えとしては、AEDといった機器や個人のスキルに加えてコミュニティも重要ですね。
朝焼けの街並み
日本赤十字社様を訪問して、安全管理について色々なお話を伺いました(スペースの都合上、掲載はほんの一部ですが)。いざという時の話題はあまり気分が良くないかもしれませんが、危険のリスクにしっかり目を向けることで安全が見えてくると感じました。事故が起きた時の対応を考えることは、事故が起きないようにする工夫にもつながります。会員の方がより安全に、より快適に運動できる空間にするため、見えない危険のリスクを見極めて対策をしていきたいと思います。
そして、安全の輪を施設の外まで広げて、地域の方から信頼される、いざという時にまっ先に思い出しもらえる施設であれたらと思いました。

※本記事制作にご協力いただきました日本赤十字社の仙波様、大西様、渡部様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。